さくらレンタルサーバでSVNを動かす
今のうちに勉強しておいた方が良いかと思ったので、実装までの覚書。基本的には、【さくらレンタルサーバでSubversion (Install編)】を基準にやればできたので、
わざわざ纏める必要もなかった。
■必要なターミナルエミュレータ
まずは、さくらサーバを操作しなければいけない。
それには、SecureShell Ver.2に対応しているターミナルエミュレータを入手する必要がある。
TeraTermやPuTTYなどがあるようだが、今回は国内でシェアのあるらしいTeraTermを使用することにする。
■TeraTermをインストール
【Tera Term Open Source Project】
上記サイトよりTeraTermをダウンロードしてインストールする。
■TeraTermを設定
ホスト名は、私のサイトの場合、p-lux..sakura.ne.jp。 または、p-lux.net。
サービスは、SSH2。
SSH認証のユーザ名などはFTPで使用するものと同じものでいいようだ。
■APRをインストール
SubVersionは1.4.0からapr,apr-utilが入っていないらしく、APRをインストールしなければならないらしい。
ディレクトリを作成し、下記コマンドでAPRをインストールする。(2011/04/18現在なら下記の通り)
cd $HOME/local/src
wget http://ftp.kddilabs.jp/infosystems/apache/apr/apr-0.9.19.tar.gz
tar zxvf apr-0.9.19.tar.gz
wget http://ftp.kddilabs.jp/infosystems/apache/apr/apr-util-0.9.19.tar.gz
tar zxvf apr-util-0.9.19.tar.gz
■SVNの入手
cd $HOME/local/src
wget http://subversion.tigris.org/downloads/subversion-1.4.3.tar.bz2
tar jxf subversion-1.4.3.tar.bz2
cd $HOME/local/src
cp -rf apr-0.9.19 subversion-1.4.3/apr
cp -rf apr-util-0.9.19 subversion-1.4.3/apr-util
■SWIGのインストール
この後のsubversionをコンパイルする際にSWIGが必要と怒られたのでインストールする。
cd $HOME/local/src
wget http://jaist.dl.sourceforge.net/sourceforge/swig/swig-1.3.29.tar.gz
gunzip swig-1.3.29.tar.gz
tar xvf swig-1.3.29.tar
cd swig-1.3.29
./configure --prefix=$HOME/local
gmake
gmake install
■SVNのインストール
cd $HOME/local/src/subversion-1.4.3
./configure --prefix=$HOME/local --without-berkeley-db -with-python=$HOME/local/lib/python --enable-swig-bindings=python --with-swig=$HOME/local/bin/swig --with-neon=$HOME/local/ --with-ssl --with-libs=$HOME/local --disable-static
gmake clean && gmake && gmake install
gmake swig-py
gmake install-swig-py
ln -s $HOME/local/lib/svn-python $HOME/local/lib/python/site-packages/svn-python
ln -s $HOME/local/lib/svn-python/svn $HOME/local/lib/python/site-packages/svn
ln -s $HOME/local/lib/svn-python/libsvn $HOME/local/lib/python/site-packages/libsvn
■後処理
任意だが、圧縮ファイルなどのゴミは削除しても良い。
FTPでアクセスして削除するほうが楽。
その際、一旦TeraTermは切断した方が無難。
□参考資料
【Windows用定番SSHクライアント「Tera Term」の使い方 - SourceF...】
【さくらレンタルサーバでSubversion (Install編) - FREE STYL...】
【SAKURA Internet // サポート - オンラインマニュアル - : SS...】
□その後
ここまでやって、さくらサーバ等を使ってSubversionを構築する場合、
Subversionクライアント単体では動かないという事実が発覚。
相手が長期一緒にやっていくプログラマなら
「PuTTYgenとSubversionクライアントを入れて」ともいえるが、
短期の企画の場合は言いにくいし、スクリプタ相手となればSubversionだけでも酷いのに、
PuTTYgenも入れてとは流石に言いにくい。
何か小さなプロジェクトでも簡単に使えるバージョン管理システムは無いものか。
――軽く調べたところ、DropboxとTortoiseSVNの組み合わせと言う手もあるらしい。
2つインストールしないといえない物があるのは変わらないが、
設定はこっちの方が楽だと思われる。
【今日の乱数を使用しない幾何学模様】
