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Windows11標準のBitLockerによるストレージ読み書き速度の変化調査
先日ノートパソコンを買ったので、この機会にWindowsのBitLockerがどれぐらいストレージの読み書きに影響を与えるのか調べてみることにしました。

■BitLockerとは
Windows 11 Proではデフォルトでオンになるようになったディスク暗号化システムです(※)。
ストレージの書き込みを暗号化し、ストレージを物理的に取り外しても、暗号化キーや認証情報がない限り不正なアクセスができなくなります。
※Windows11であっても、条件を満たしていない場合はオフのままです。

■テストしたPCの仕様
・品番:LIFEBOOK U938/S
・メーカー:富士通
・製造日:2018年6月
・CPU:i5-8250u
・ストレージ:Netac M.2 SSD 250GB, PCIe Gen3.0x4 NVMe 1.4(新品)
・OS:Windows 11 Pro(クリーンインストール)
・BitLockerの暗号パターン:既定(XTS-AES 128ビット)
・ファームウェア:最新(デバイスマネージャーでエラーなし)

■BitLocker有


■BitLocker無


■結果
実行タイミングのサーマルスロットリングやSSDのキャッシュが枯渇したという可能性もありますが、
BitLockerをOFFにした場合、思った以上の速度アップとなりました。
とくにランダムアクセス(バラファイルなどの処理)が顕著で常に1.3倍~3倍の速度が出ています。
もちろん、テストしたのが古い機種なので、昨今のPCでここまで大きな差が出ることがあるかどうかは不明です。

■まとめ:BitLockerをOFFにした方が良い人
・ストレージの読み書きを少しでも早くしたい方。
・あまり外に持ち出さず、盗難リスクが極めて低い方。
・回復キーの管理が難しく、ロック時に困る可能性がある方。

■まとめ:BitLockerをONにした方が良い人
・重要なデータを取り扱っている方。
・空き巣などを含め、盗難等によるデータ漏洩が怖い方。
・PCの譲渡などの際、消したデータを復元できないようにするなどの対処が分からない方。
・死んだ後にPCの中身を見られたくない方。

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